treeFoam とは
treeFoam は,日本のOpenFOAMユーザによって開発されている OpenFOAMのGUIです。
複数のテキストファイルにまたがる各種設定を,一覧性よく表示し,操作することが可能です。

treeFoam については,オープンCAE勉強会@岐阜を中心として,最新情報が公開されています。下記サイトに,treeFoamに関する情報がまとめられています。
http://opencae.gifu-nct.ac.jp/pukiwiki/index.php?AboutTreeFoam

上記サイトからは,treeFoam本体に加えて,総数200ページを超える操作マニュアルもダウンロード可能です。

treeFoam は,DEXCS for OpenFOAM にインストールされています。それ以外のシステムについては,ソースを取得し,インストールすることが可能です。

このページでは,treeFoam に関する補足情報をまとめていきます。
お知らせ
現在の最新版のバージョンは,2.36です。2015年12月に公開されました。
 Ubuntu15.04やOpenFOMA-3.0.0への対応が,主な変更点です。詳細は,上記サイトをご覧ください。
treeFoam を使うために/インストール方法
<DEXCSを利用する方法>
treeFoam を試用する最も簡単な方法は,標準で treeFoam が導入済みである DEXCS for OpenFOAM を使うことです。


<それ以外の方法>
DEXCS を使わない場合には,treeFoam のインストール作業が必要です。
treeFoam は,Ubuntu を利用することを前提に作られています。Ubuntuでは標準でインストールされているパッケージ nautilus, gnome-terminal を内部から呼び出します。

Ubuntu派生の軽量LinuxなどにtreeFoamを導入する場合には, nautilus, gnome-terminal を synaptic などから追加導入する必要があります。

また,OpenFOAMを便利に操作するためのユーティリティー PyFoam も事前に導入が必要です。

上記の事前準備が終われば,ダウンロードしたファイルを解凍してできる TreeFoam ディレクトリを,ユーザディレクトリの直下に配置します。

treeFoam の各種設定は,$HOME/TreeFoam/configTreeFoamファイルに記述されています。ここで,下記のような情報を,使用環境に合わせて記述し直します。
    OpenFOAMのバージョンを指定
    ルートディレクトリの指定(ユーザのホームディレクトリ)
    環境設定ファイルの指定
注意:デフォルトで用意されている TreeFoam-2.25-150329-jefinal.tar.gz などでは,OpenFOAMは パッケージインストールが前提となっている。(インストール先が /opt である。)別の場所にインストールしている場合には,修正が必要です。(たとえば,ソースコードからのインストールでは,$HOME/OpenFOAM がインストール先となっている。)
注意:さらに,デフォルトの設定では,ユーザーディレクトリが /home/caeuser となっている。各自のユーザディレクトリに修正が必要です。

起動方法
 $HOME/TreeFoam/treefoam-2.5 を実行する。