OpenFOAM関連情報:公開
PyFoamのインストール
pyFoam インストール手順
事前準備
OpenFOAMは既にインストールされているとします。
OSは,Ubuntuだとします。
pythonのバージョン確認
pyFoamは,プログラミング言語python で書かれたツール集です。実行のためには,システムにpythonがインストールされていることが必要です。
一般的なLinuxシステムでは,すでにpythonがインストールされているでしょう。
PyFoamは,Python 2.3 以降のバージョンで動作が確認されているようです。バージョン2のなかで,より新しいバージョンを使う方がよいです。
ただし,Python 3 では動かないようです。 最新版のPythonは,バージョン3系です。バージョン2から3で,大きな変更がありました。そのため,バージョン2にしか対応していないものが,たくさん存在します。PyFoamも,その1つです。
下記コマンドを実行すると,インストールされているpythonのバージョンが表示されます。念のため,そのバージョンが,2.?.?であることを確認してください。(?にはそれぞれ数字が入ります。)
python --version
万が一,2.?.?でない場合は・・・
python関連ライブラリのインストール
PyFoam は,グラフィカルな表示やその他の仕組みに,ライブラリを利用しています。それらをインストールします。
ターミナルから,下記コマンドを実行してください。
sudo apt-get update
sudo apt-get install python-numpy python-gnuplot python-qt4 python-vtk python-dev gnuplot-x11
上記パッケージを使うために必要なモノを含めてインストールするか,確認されます。そのまま実行キーを押してください。インストールが始まります。
インストール作業
下記サイトを参考にして,インストール作業を行います。ここでは,通常ユーザーとしてインストール ”Installation as a regular user” することとします。
http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib_PyFoam#Installation
PyFoamのダウンロード
下記サイトの12.2 Current version から,最新版をダウンロード。2014年3月4日現在は,0.6.2が最新版。(なお,subversionが使える方は,そちらから最新版を取得してもOKです。)”the tar file with the sources and documentation” というリンクをクリックすると,PyFoam-0.6.2.tar.gz のダウンロードが始まります。好きな場所に保存してください。ここでは,$HOME/Downloads に保存したとします。
http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib_PyFoam#Downloads
PyFoamの展開
ダウンロードしたファイルは圧縮されています。これを展開します。下記コマンドを順に実行すると,ホームディレクトリにPyFoam-0.6.2というディレクトリが作成されます。ファイルブラウザからダブルクリックしても良いです。
cd
tar xvf ~/Downloads/PyFoam-0.6.2.tar.gz
PyFoamのインストール
PyFoamをインストールするディレクトリを作成します。ここでは,$HOME/OpenFOAM/PyFoamにインストールするとします。下記コマンドを実行します。
mkdir ~/OpenFOAM/PyFoam
PyFoamを展開したディレクトリに移動する。下記コマンドを実行する。
cd ~/PyFoam-0.6.2
PyFoamのインストールスクリプトsetup.pyを実行する。その際,インストール先を指定する。下記のコマンドを実行する。これによって,インストール先ディレクトリの下に,binとlibの2つのディレクトリが作成され,各種ファイルが格納されている。
python setup.py install --prefix=~/OpenFOAM/PyFoam
ライブラリへのパスを,PYTHONPATH として登録する。スクリプトへのパスも追加しておく。下記コマンドを実行して,テキストエディタを起動して.bashrcファイルを開く。
gedit ~/.bashrc
テキストエディタで,下記2行を.bashrcファイルの末尾に追記する。
export PYTHONPATH=~/OpenFOAM/PyFoam/lib/python2.7/site-packages/:$PYTHONPATH
export PATH=~/OpenFOAM/PyFoam/bin:$PATH
(注意)上記の lib/python2.7 部分は,pythonのバージョンによって異なります。$HOME/OpenFOAM/PyFoam/libの中にあるディレクトリ名を書いてください。
PyFoamのインストール確認
新しい端末を起動すれば,PyFoamが利用できる状態になっている。
下記コマンドが実行できることを確認する。インストールが成功していれば,OpenFOAMとPyFoamに関する情報が表示される。
pyFoamVersion.py
PyFoam 利用例
PyFoamを使って残差を表示しながら計算実行
pyFoamPlotRunner.py 使う。いつものソルバ実行方法で,ソルバ名の前に pyFoamPlotRunner.py を付ければ良い。
例えば,シングルプロセッサーで,icoFoamを実行する場合には,下記となる。
pyFoamPlotRunner.py icoFoam
プロセッサを2つ使った並列計算で,icoFoamを実行する場合には,下記となる。
pyFoamPlotRunner.py --procnr=2 icoFoam
pyFoamPlotRunner.py の一般的な使用方法は下記となる。
pyFoamPlotRunner.py [options] [foamApplication] [foamOptions]
オプションや使い方については,--helpオプションを付けて実行することで,ヘルプを見ることができる。
pyFoamPlotRunner.py --help
その他の利用方法など
春日さんのサイトにいろいろと情報があります。
http://www.geocities.jp/penguinitis2002/study/OpenFOAM/PyFoam/PyFoam_memo.html
富山県立大学へのアクセス方法は,下記サイトをご覧ください。
富山県立大学へのアクセス
最寄り駅は,JR 小杉駅 です。
JR小杉駅南口から徒歩約20分(約2Km),または,
射水市コミュニティバス 「14.小杉駅・太閤山線」に乗車約5分です。
外部リンク:射水市コミュニティバス「14.小杉駅・太閤山線」
<お車>
無料駐車場がご利用いただけます。下記学内マップをご参照ください。
富山県立大学学内マップ
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