最新情報

オープンCAE勉強会@富山

講習会マシンのシェルを使い易く:bashでtabキー補完によって$記号がエスケープするのを防ぐ方法は?

オープンCAE勉強会@富山や,オープンCAE学会のOpenFOAM講習会用に作成・公開した仮想マシンは,Ubuntu系のOSを使っています。

すこし前から,bash の補完機能が変わって,使いにくくなっていました。例えば,端末・ターミナルからOpenFOAMに付属する例題が格納された場所 $FOAM_TUTORIALS の中身を確認しようとして,ll $FOAM_TUTORIALS/ とタイプしたところでTABキーを押します。すると,$ 記号がエスケープされてしまい,端末に打ち込んでいた文字列が ll \$FOAM_TUTORIALS/ と変化します。こうなってしまうと,せっかくOpenFOAMの環境として設定してある変数 FOAM_TUTORIALS が使えない状態になり,再度キー入力が必要になってしまいます。

むかしむかしは,このようなことを気にせずに,途中まで入力し,TABキーを1,2回押して候補を確認した後に入力,という使い方ができました。これができないので,ストレスを感じてしまいます。

このストレスの解消方法をメモします。ザッと調べたところ,2つの方法があるようです。

  1. shopt -s direxpand で先に変数を展開してしまう,
  2. shopt -u progcomp で programmable completion を無効化する。

参考ページ:https://askubuntu.com/questions/70750/how-to-get-bash-to-stop-escaping-during-tab-completion

shopt は,bashの動作設定の表示や変更をするコマンドです。

https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1912/12/news034.html https://www.gnu.org/software/bash/manual/html_node/The-Shopt-Builtin.html

direxpand

端末・ターミナルで,次のコマンドを実行します。

shopt -s direxpand

direxpand

If set, Bash replaces directory names with the results of word expansion when performing filename completion. This changes the contents of the readline editing buffer. If not set, Bash attempts to preserve what the user typed.

https://www.gnu.org/software/bash/manual/html_node/The-Shopt-Builtin.html

direxpand (directory expansion) オプションを有効にすることで,補完したときに変数名ではなく,実際のアドレスを表示するようになります。

補完前

ll $FOAM_TUTORIALS/

補完(TABキーを1度押した)後

ll /home/user/OpenFOAM/OpenFOAM-v2106/tutorials/

普通に使う場合は,これでも良いかもしれません。講習会で使う場合には,人によって環境が異なるため,変数名のままで作業したいです。その場合には,次の方法を選択します。

progcomp

端末・ターミナルで,次のコマンドを実行します。

shopt -u progcomp

progcomp

If set, the programmable completion facilities (see Programmable Completion) are enabled. This option is enabled by default.

progcomp (programmable completion) オプションを無効にすると,変数名はそのままとなります。(デフォルトで有効になっている。)

補完前

ll $FOAM_TUTORIALS/

補完(TABキーを1度押した)後[$FOAM_TUTORIALSの中にある候補が表示される]

ll $FOAM_TUTORIALS/
Allclean                   compressible/              mesh/
Allcollect                 discreteMethods/           modules/
Allrun                     electromagnetics/          multiphase/
Alltest                    financial/                 preProcessing/
DNS/                       finiteArea/                resources/
IO/                        heatTransfer/              stressAnalysis/
basic/                     incompressible/            verificationAndValidation/
combustion/                lagrangian/    

ただし,この方法では,intelligent な補完オプションが無効になるという副反応があるらしい。

元に戻したければ,次のコマンドを実行して,progcomp を有効化してください。

shopt -s progcomp

2021年 オープンCAE勉強会用講習マシンについて(リリース候補)

オープンCAE勉強会@富山の復活をもくろんでいます。講習会や,参加者による発表,できれば,交流会などで,知識の共有を促進したいです。


季節が夏となっていますので,OpenFOAM超初心者向け講習というよりも,初心者が効率的・効果的に活用する方法などの講習を実施したいと考えています。

 

現時点での講習会用仮想マシンRC(Release Candidate)を共有します。詳細は下記をご覧ください。ご質問・ご要望などは,OpenFOAM掲示板へお知らせください。


今期の講習用仮想マシン

 共有リンク
https://drive.google.com/file/d/1rnc63hX6kHL6qr0bDhqnLUSt3p5WCo3D/view?usp=sharing

仮想マシンアプライアンス名:Kubuntu2004-v0RC3.ova
アプライアンスファイルのサイズ:約4GB
インポート時に必要とされるディスク容量:約15GB

仮想マシンのディスク容量:最大28GB(可変サイズ)
仮想マシンの使用メモリ:2048GB
使用プロセッサ数:1

OS: Kubuntu 20.04
OpenFOAM: OpenFOAM v2106
    compiled from source to use catalyst and runTimePostProcessing features
ParaView 5.9.1
     compiled in Thirdparty-2106 with mesa, python 3.8 and mpi
Jupyter-lab will works with paraview

 

ユーザ名とパスワード

仮想マシンを起動すると,下記のユーザで自動的にログインされる。

ユーザー名:user
パスワード:user

 

OpenFOAM

OpenFOAM v2106 は,/home/user/OpenFOAM/OpenFOAM-2106 にインストールされている。

ParaView などの third-party ソフトウェアは,/home/user/OpenFOAM/ThirdParty-v2106 にインストールされている。

端末を起動すると,OpenFOAM v2106 の使用環境が自動的に読み込まれる。

 

Jupyter-lab

端末で書きコマンドを実行すると,そこから jupyter-lab が起動する。(webブラウザ firefox を利用する。)

jupyter lab

終了するためには,ブラウザを閉じる。さらに,jupyter-lab を起動した端末で Control キーと C キーを同時に入力し,さらに,y と入力する。

 

Jupyter-lab と Paraview とで OpenFOAM 結果を操作する

端末を起動し,処理したい OpenFOAM ケースディレクトリに移動する。そこから,`jupyter lab` を実行する。

jupyter-lab では,下記のように paraview ライブラリを読み込むことで,paraview の機能が使用できる。

 from IPython.display import Image, display_png

import paraview.simple as pv### サンプル

 

例題ケース:/home/user/OpenFOAM/user-v2106/run/pitzDaily

ノートブック:paraview-test-pitzDaily.ipynb

 

openfoam と paraview と jupyter-lab とに関する参考サイト:https://inabower.hateblo.jp/entry/2019/01/05/225403

オープンCAE勉強会@富山(第81回)

OpenFOAMカスタマイズの始め方(v1912)

OpenFOAMをはじめてカスタマイズする初心者を想定し,基礎の基礎をハンズオン形式で学びます。OpenFOAMの改造をどこからはじめて良いか分からないといった人が,元のコードをコピーして,新たな名前のモデルやライブラリを作る手順を確認していきます。

6月16日(土)オープンCAE勉強会@富山(第64回)について

オープンCAE勉強会@富山(第64回)開催のお知らせです。
6月16日(土)に,大学コンソーシアム富山「駅前キャンパス」 研修室2(富山市新富町1-2-3 CiCビル5階)にて開催いたします。会場が通常とは異なりますのでご注意下さい。

<講習会について:予定>
タイトル: モデルベースデザイン入門:「1DCAE概念に基づく熱流体問題へのOpenModelica解析の導入」(講師 福江高志氏)
内容:

 オープンソースのModelicaソフトウェアOpenModelicaの入門講習です。 OpenModelica公式サイト

1D-CAEやモデルベースデザインによる上流設計ツールとして,Modelicaが着目されています.オープンソースのModelicaシミュレーションツールとしてOpenModelicaがあり,手軽に1D-CAE解析ができるようになりました.一方,1D-CAEを正しく運用するためには,設計者自身が計算する対象の物理現象を適切に理解し,正しく機能モデルに落とし込むことが必須です.設計者が責任をもって製品の性能を司る物理現象を理解し,ただしく1D-CAEツールの中で再現することが,1D-CAEを使うために必須のステップです.

そこで今回は,1DCAE概念:「物事の本質を的確に捉え,見通しの良い形式でシンプルに表現する」(大富, 日本機械学会誌, 120-1188 (2017), 10-15)に基づく上流設計を実現する中でOpenModelicaを運用するためのプロセスを,熱流体問題を事例に追いたいと思います.すなわち,① 解析対象で発生する現象の切り分け,② 機能モデルの構築,③ OpenModelica 内での1D-CAE解析モデルの構築と解析,④ 結果の確認 までの流れを体験します. OpenModelicaの操作法および,対象とする現象のMOR (Model-Order Reduction) とModelicaモデルの関係について解説します.


講習マシンについて:

 ハンズオン講習をご希望の方は,講習環境を用意したノートPCをご持参ください。必要な環境は, OpenModelica 1.12.0 以降 です。OpenModelicaは,Windows版,Mac版,Linux版が公式サイトで提供されています。

 上記の環境構築ができない場合に備えて,OpenModelica最新版 をインストールした仮想マシンアプライアンスを作成しました。Virtualboxなどの仮想環境が使用できるかたは,下記からファイルを取得し,仮想環境にインポートしてお使いいただけます。近日中に公開します。

2月17日(土)オープンCAE勉強会@富山(第60回)について

オープンCAE勉強会@富山(第60回)開催のお知らせです。
2月17日(土)に,富山県立大学にて開催いたします。

 今回のミニ講習会は,「OpenFOAM付属V&V例題の実行と結果の自動処理化[予定](講師 中山勝之氏)」です。 

 OpenFOAMの計算結果を効率的に処理し,可視化画像やグラフを作成する方法を学ぶ講習シリーズの1つです。 ParaView,OpenFOAMポスト処理ツール,シェルスクリプト, gnuplot, matplotlib(with Python)を扱う予定です。効率的にOpenFOAMを活用するためのヒントとなります.
 
 今回は,最新の OpenFOAM V1712に追加された検証例題に取り組みます。
 OpenFOAM V1712には,V&Vの例題として,verificationAndValidation/schemes/divergenceExampleが加わりました。シンプルな2次元場において,14種類の拡散項のスキームを使用して,その特徴を比較するためのものです。ソルバにはscalarTransportFoamを使用し,定められた速度場で移流するパッシブスカラーの様子を再現します。

 まず,この例題の内容を確認し,スクリプトを活用して,効率的にシミュレーションの実行・テストを実践する方法について学ぶ。さらに,14種のスキームによって,結果がどのように変化するのかを自動的に可視化する方法を学びます。下記のような可視化画像を,自動で作成し,効率的に検証を進めます。





ハンズオン講習をご希望の方は,講習環境を用意したノートPCをご持参ください。詳細は申込サイトをご確認ください。

 ご意見,ご要望がございましたら,中川までお知らせください。

勉強会の詳細や最新の情報は,参加申込みサイトをご確認ください。

オープンCAE勉強会@富山(第57回)開催のお知らせ

オープンCAE勉強会@富山(第57回)開催のお知らせです。

10月21日(土)に,富山県立大学にて開催いたします。
https://atnd.org/events/91475

今回のミニ講習会は,「 OpenFOAMとともに学ぶ熱流体シミュレーション CFD の基礎(仮)」です。講師は,中川です。

オープンソースの熱流体シミュレーションソフトウェア OpenFOAM のソースコードを見ながら,熱流体シミュレーションの基本について学びます。シミュレーションのごく基本的な内容について,その考え方と実際のコードを見比べる予定です。

今回は,流体シミュレーションの基礎の基礎であるSIMPLE法とPISO法について考える予定です。今後,いろいろな部分に着目し,同様の講習をシリーズすることを検討しています。


実際のOpenFOAMコードを見ながらの受講をご希望の場合には,OpenFOAM 4以降のソースコードが見られる環境をご持参ください。本勉強会で過去に使用した仮想マシンでもOKです。聴講だけでも歓迎いたします。

詳細は申込サイトをご確認ください。https://atnd.org/events/91475

第54回オープンCAE勉強会@富山開催報告

オープンCAE勉強会@富山第54回が2017年5月20日(土)に富山県立大学で開催されました。参加者は22名(教員3名(1大学),学生14名(1大学3研究室),社会人5名;県内20名,県外2名)でした。今回も,関東,石川と,遠隔地からもご参加いただきました。

 今回は,「はじめてのOpenFOAM その2」を開催しました。
 はじめてOpenFOAMにふれる人を対象とし,OpenFOAMの概要や情報元,学習方法などが説明されました。さらに,実際にOpenFOAMを操作しながら,条件の設定・メッシュの生成・計算の実行・結果の可視化などを実行しました。はじめてLinuxやOpenFOAMを操作する人も多かったですが,全員が例題の実行・可視化に成功しました。
 
 このほかに,次のような報告がありました。
  ・回転領域を含むメッシュ生成方法について
  ・オープンCAE学会関連イベント紹介
 講習資料等は,下記にて公開しています。
 
 今回も,3種の銘柄を食べ比べました。参加者による投票結果は次の通りです。いずれも甲乙付けがたいおいしさでした。あえて順位を付けると,下記のような結果となりました。あくまで,参加者の個人的な嗜好による結果です。
ヒロ助  1位 5名 2位 4名
順風屋  1位 5名 2位 3名
なみき  1位 1名 2位 4名
 
これまでの食べ比べについて,ノートにまとめています。

第53回オープンCAE勉強会@富山開催報告

オープンCAE勉強会@富山第53回が2017年4月22日(土)に富山県立大学で開催されました。参加者は16名(教員4名(1大学),学生9名(1大学3研究室),社会人3名;県内14名,県外2名)でした。今回も,関西,関東,中京と,遠隔地からもご参加いただきました。
 今回は,「はじめてのOpenFOAM(講師:中山勝之)」を開催しました。
 はじめてOpenFOAMにふれる人を対象とし,OpenFOAMの概要や情報元,学習方法などが説明されました。さらに,実際にOpenFOAMを操作しながら,条件の設定・メッシュの生成・計算の実行・結果の可視化などを実行しました。はじめてLinuxやOpenFOAMを操作する人も多かったですが,全員が例題の実行・可視化に成功しました。
 
 このほかに,次のような報告がありました。
  ・オープンCAE勉強会@富山,@各地の紹介
  ・企業での具体的な問題の紹介とOpenFOAMへの期待
  ・企業での新人教育の紹介
  ・RaspberryPIを使った計算機見守り機構の製作とSlackとの連携など
  ・OpenFOAM-devのblockMeshによる複雑形状へのprojection機能紹介
  ・オープンCAE学会関連イベント紹介
 講習資料等は,下記にて公開しています。
 http://eddy.pu-toyama.ac.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3CAE%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A-%E5%AF%8C%E5%B1%B1/
 
 今回も,3種の銘柄を食べ比べました。参加者による投票結果は次の通りです。これまで35社のますの寿司を食べてきました。今回は,新年度の初回であり,初参加者が多かったこともあり,2年前の第1回で登場した銘柄が再登場しました。
 いずれも甲乙付けがたいおいしさでした。あえて順位を付けると,下記のような結果となりました。あくまで,参加者の個人的な嗜好による結果です。

扇一   1位 8名 2位 3名
なかの屋 1位 4名 2位 2名
源    1位 1名 2位 8名
 
これまでの食べ比べについて,ノートにまとめています。
https://www.facebook.com/notes/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3cae%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A%E5%AF%8C%E5%B1%B1/%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%AE%E5%AF%BF%E5%8F%B8-%E9%A3%9F%E3%81%B9%E6%AF%94%E3%81%B9-%E8%A8%98%E9%8C%B2/894632287264294

オープンCAE勉強会@富山(第50回)開催のお知らせ

オープンCAE勉強会@富山(第50回)開催のお知らせです。
12月3日(土)に,富山県立大学にて開催いたします。
同日午前には,機械学会北陸信越支部特別講演会「設計初期段階で行うべき強度・剛性の簡単な評価方法」も開催されます。

皆様のご支援のおかげで,2012年5月にスタートした本勉強会も50回を数えることになります。厚くお礼を申し上げます。
第50回となる今回は,通常とは異なる形式で特別講演を開催いたします。

--------<特別講演について>
講師:野崎文也さま
野崎氏 CFD Blog
野崎氏 slideShare
テーマ:乱流モデルについて
概要:
今回の特別講演では,OpenFOAMやCFDに関して積極的に情報を発信し,日本のみならず,世界中からフォロワーを集めている野崎さんを講師として迎えます。野崎さんの活躍は,上記のサイトをご覧いただけばわかります。OpenFOAM利用者が集うGoogleグループでも,深い内容の回答を投稿されています。OpenFOAM利用者は,何らかの形で,一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか。
乱流モデルについてとして,次のようなトピックについてお話いただきます。
・乱流の基本的な性質
・乱流のモデリング(RANS, LES, DES, DNS)
-------

寒さが増し,魚の美味しい季節となってきました。
秋から冬にかけての富山の食を楽しむべく,交流会も開催いたします。

詳細は,申込サイトをご覧下さい。
いくつか,通常の勉強会@富山とは異なる点がありますので,ご注意ください。
予約の都合で,参加登録に締切りを設定しております。ぜひ,お早めにお申込みください。

備考:
同日の午前には,富山県立大学で特別講演会「設計初期段階で行うべき強度・剛性の簡単な評価方法(講師 遠田治正 様)」が開催されます。
参加費は無料です。設計者向けの実用的な講演です。こちらへの参加もご検討ください。詳細は下記リンク先をご覧ください。

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追記:参加者多数のため,開催教室を変更いたします。
新しい開催場所は,富山県立大学 L205会議室 です。
下記の学内マップをごらんください。

201612_学内マップ.pdf

オープンCAE勉強会@富山(第46回)開催のお知らせ

オープンCAE勉強会@富山(第46回)開催のお知らせです。
8月20日(土)に,富山県立大学にて開催いたします。

今回の講習会は,中山さんが企画してくださいました。
OpenFOAMに取り組むとき,例題を解読する必要があります。その解読方法から,
OpenFOAMの活用に欠かせないスクリプト作成まで,興味深い内容が予定されてい
ます。

--------<講習会について>
<講習会について>
OpenFOAMユーザーのためのシェルスクリプト入門(講師:中山勝之)

OpenFOAMを使用していると、シェルスクリプトを使用していることがあります。
シェルスクリプトは、複数の処理(コマンド)をまとめて行うことができる便利
な機能ですが、コマンドに慣れていない初心者には取っつきにくい部分があるか
もしれません。今回の講習会は、OpenFOAMのチュートリアルの1ケースを例にと
り、 OpenFOAMを使用する際に良く見かけるシェルスクリプト(Allrun,
Allclean等)について解説を行い、シェルスクリプトを自作して実行してみると
いう演習を行います。

推奨環境について
講習会では、参加者持参のノートPCを使用します。OpenFOAM(Ver.は3.0.x以降)
が動作するマシンをご準備ください。実習での作業は行わず、見学だけでの参加
も可能です。講習環境を設定した仮想マシンの配布を予定しています。
Virtualbox等の仮想マシン環境をご用意ください。
-------

 学生参加者からの発表も予定されています。
 参加者の皆様からのご発表も大歓迎です。ご自身の学習の確認,
学習内容の整理などに,ぜひ,勉強会をお役立てください。

勉強会の詳細や最新の情報は,参加申込みサイトをご確認ください。
https://atnd.org/events/80504

2016年7月23日(土)オープンCAE勉強会@富山第45回 報告

オープンCAE勉強会@富山第45回が2016年7月23日(土)に富山県立大学で開催されました。参加者は18名(教員4名(1大学),学生10名(2大学4研究室),社会人4名;県内14名,県外4名)でした。新たなメンバーにも参加していただきました。電車で7時間や4時間かけて,遠くからの参加があり,有り難い限りです。
 今回は,「OpenFOAM®ソースコード入門:基礎式から行列がつくられる手順をlaplacianFoamから学ぶ (予習編&本編) 」を開催しました。
 予習編では,基礎式からスタートし,有限体積法による離散化を経て,行列を作成するまでの手順を確認し,簡単な例題を手作業で解いてみました。
 本編では,OpenFOAMのソルバlaplacianFoamのソースコードからスタートし,偏微分方程式のように記述したコードから,行列が作成される様子を探りました。一般的な改造では見ることのない部分までソースコードを探ることで,OpenFOAMの奥深さを学びました。
 
 この他に,次のような発表がありました。
  ・rhoCentralFoamとMesh refinementなど。
  ・Paraview Web 試用報告など。
  ・Tutorialをやってみた;interFoam/waterChannel編。
 講習資料等は,本ページのキャビネットにて公開しています。

 
 今回は,最近発売され,大きく話題となっている書籍「OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析」の著者が参加してくださいました。他の参加者からは,感謝の言葉が浴びせかけられていました。
 
 今回も,3種の銘柄を食べ比べました。参加者による投票結果は次の通りです。いずれも甲乙付けがたいおいしさです。あえて順位を付けると,下記のような結果となりました。あくまで,参加者の個人的な嗜好による結果です。いずれの品もおいしかったです。
 
紀雅 1位 9名 2位4名
ヒロ助 1位 4名 2位8名
川上 1位 1名 2位 2名
 
これまでの食べ比べについて,ノートにまとめています。
https://www.facebook.com/notes/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3cae%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A%E5%AF%8C%E5%B1%B1/%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%AE%E5%AF%BF%E5%8F%B8-%E9%A3%9F%E3%81%B9%E6%AF%94%E3%81%B9-%E8%A8%98%E9%8C%B2/894632287264294

7月23日(土)オープンCEA勉強会@富山(第45回)開催のお知らせ

オープンCAE勉強会@富山(第45回)開催のお知らせです。
7月23日(土)に,富山県立大学にて開催いたします。


--------<スケジュールについて>

今回の講習会は,「OpenFOAMソースコード入門:基礎式から行列がつくられる手順をlaplacianFoamから学ぶ」を開催します。

講習会の詳細は,下をご覧ください。講習会に時間がかかるため,11時からの予習編と,13:30からの本編とに分割して開催します。

基礎の基礎から確認したい方は11時からの参加,前提知識をお持ちの方は13:30からの参加をご検討ください。

申込時のアンケートで,各行事への参加/不参加をご連絡ください。午前のみ,午後のみ,交流会のみの参加も歓迎します。

今回も,交流会にて,ますの寿司を食べ比べる予定です。これまでに32銘柄を制覇しました。


--------<講習会について>
OpenFOAM(R)ソースコード入門:基礎式から行列がつくられる手順をlaplacianFoamから学ぶ

この講習は,予習編と本編の2部構成です。

予習編:理論の基礎勉強
- 熱伝導方程式を有限体積法で離散化する方法を確認する。
- 離散化した方程式を,単純な例題に適用し,実際に数字を入れて手作業で行列を作成する。
- 行列を解くことで,解(温度分布)が得られることを確認する。
本編:ソースコード解読
- 予習編で確認した行列が,OpenFOAMでどのようにつくられていくのか,ソースコードを追いかける。

熱流体解析に詳しく,基礎式の離散化・離散式から行列を得る手順などをご存じの方は,本編だけに参加されることを想定しています。(予習編資料をご一読ください。)
熱流体解析自体の初心者で,基礎式の離散化や離散式から行列を得る手順などを理解していない方は,予習編と本編の両方に参加することを推奨します。
この講習会は,以前に開催した過去の講習会をアップデートしたものです。前回の講習資料をご覧いただき,ご自身のレベルに応じて参加する時間を選んでください。
過去の開催情報:2013年11月17日 第16回オープンCAE勉強会@富山

今回の講習会は講義形式が主体となりますが,本編ではOpenFOAMのソースコードを追いかけます。OpenFOAM 
3.0系の環境を持参していただくと,実際にコードを見ながら受講することが可能となります。

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勉強会の詳細や最新の情報は,参加申込みサイトをご確認ください。

ぜひ,ご参加ください。

ますの寿司 食べ比べの記録 32社

オープンCAE勉強会@富山では,ますの寿司 食べ比べを続けています。これまで14回開催し,32社の商品を食べ比べました。どの商品も,それぞれの特徴があり,とても美味しいです。

これまでに食したますの寿司:
 扇一ます寿し本舗,きときとのますの寿し,せきの屋,なかの屋,なみき
 ホテルニューオータニ高岡,まつ川,横田屋,ヒロ助,平ら寿司
 丸龍庵,紀雅,吉田屋,元祖関野屋,
 高田屋,高芳,今井商店,笹義,山正
 寿司一,寿々屋,小矢部サービスステーション,小林,植万
 青山,千歳,川上,前留,大多屋
 大辻,竹勘

ますの寿司マップ

オープンCAE勉強会@富山第37回開催報告

オープンCAE勉強会@富山第37回が2015年10月10日(土)に開催されました。参加者は18名(教員4名(2大学),学生12名(2大学),社会人2名;県内12名,県外6名)でした。

 ミニ講習会「Paraviewトレーニング初・中級 Paraviewを活用しよう!」では,Paraviewを使ったOpenFOAM解析結果の後処理,アニメーションの作成や,それら処理の自動化(Pythonスクリプト)に挑戦しました。いろいろなノウハウを共有することができ,参加者の今後の活用が期待されます。

 勉強会参加者有志によって,様々な非ニュートン粘性モデルをOpenFOAMに実装するプロジェクトを展開しています。多くの参加者から実装および検証状況が報告されました。共通の課題を共有し,議論を繰返す中で,物理モデルおよびOpenFOAMへの理解が深まっています。様々な経験・関心を持つ参加者の相互作用により,参加者全体のレベルアップが期待されています。

交流会では,恒例の ますの寿司食べ比べ を実施しました。すでに8回開催し,25種のますの寿司を食べ比べています。

今後の開催予定は次の通りです。

■第38回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年11月7日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) 
非ニュートンモデルカスタマイズ プロジェクト 中間報告
交流会:ますの寿司食べ比べ その9
詳細については,後日お知らせいたします。

■第39回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年12月26日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) 
非ニュートンモデルカスタマイズ プロジェクト 報告
交流会:ますの寿司食べ比べ その10
詳細については,後日お知らせいたします。

■第40回オープンCAE勉強会@富山
日時:2016年1月23日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) 
交流会:ますの寿司食べ比べ その11
詳細については,後日お知らせいたします。

オープンCAE勉強会@富山(第36回)10月10日(土)

オープンCAE勉強会@富山(第36回)開催のお知らせです。
10月10日(土)に,富山県立大学にて開催いたします。
https://atnd.org/events/69593

今回は,下記のミニ講習会を開催します。
  ミニ講習 Paraviewを活用しよう!計算系フィルタ,スクリプト・マクロ(操作の自動化),アニメーション作成など。

 講習では,実際に手を動かしながら,実習を行います。ハンズオン実習をご希
望のかたは,Paraviewの利用できるPCをご持参ください。見学だけも歓
迎いたします。
 複雑な設定を自動化するスクリプトの使い方を実習する予定です。流体の可視化
実験で使用されるシャドウグラフ動画(流体の密度変化を可視化
する方法)を,
Paraviewで再現することなどを予定しています。
 このためには,Pythonスクリプトを有効にしてコンパイルしたParaviewが必要です。OpenFOAMをDebパッケージインストールした場合には,有効となっているはずです。
ソース
コードからコンパイルした場合,無効となっている可能性があります。
 ご自分の環境が対応済みか否か,下記添付ファイルをご覧いただき,
状況をご確認ください。対策についても記載されています。
 勉強会で用意した仮想マシンでは,有効になっています。
Paraview410_python_MPI機能インストール手順.pdf

講習で使用できる仮想マシンを用意しました。前回と同じものです。

 さらに,勉強会メンバーによる協働プロジェクト OpenFOAM非ニュートンモデル
カスタマイズの報告も予定しています。
 これまでの報告では,実際に手を動かして始めてわかる問題に直面したり,
様々な議論を通して,理解を深めることができました。

 今回も,勉強会終了後に,有志による交流会を開催します。交流会では,富山
の名産 ますの寿司 食べ比べを開催します。これまでに22銘柄を食べ比べてき
ましたが,まだまだ継続します。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zN5wfbhjMjik.ku1aa7ugvXEA 

詳細情報,ならびに,お申込みは,下記サイトをご覧ください。
講習環境の最新情報も下記サイトに記載いたします。
https://atnd.org/events/69593

お気づきの点,ご質問,ご要望などございましたら,中川までお知らせ下さい。
初参加で環境準備方法がわからない方は,中川までお知らせ下さい。

なお,富山県立大学のサイト等で,過去の資料などを公開しております。
http://eddy.pu-toyama.ac.jp/オープンCAE勉強会-富山/ 
https://www.facebook.com/OpenCAEstudyGroupAtToyama

今後の開催予定

■第38回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年11月7日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
https://atnd.org/events/71277
概要:ミニ講習(予定) 
非ニュートンモデルカスタマイズ プロジェクト 中間報告
交流会:ますの寿司食べ比べ その9
詳細については,後日お知らせいたします。

■第39回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年12月26日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
https://atnd.org/events/71278
概要:ミニ講習(予定) 
非ニュートンモデルカスタマイズ プロジェクト 報告
交流会:ますの寿司食べ比べ その10
詳細については,後日お知らせいたします。

■第40回オープンCAE勉強会@富山
日時:2016年1月23日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
https://atnd.org/events/71279
概要:ミニ講習(予定) 
交流会:ますの寿司食べ比べ その11
詳細については,後日お知らせいたします。

今後の開催予定

■第37回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年10月10日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) Paraviewを使いこなそう!(仮)
        シャドウグラフ動画の作成,など
   非ニュートンモデルカスタマイズ プロジェクト 中間報告
交流会:ますの寿司食べ比べ その8
申込サイト:https://atnd.org/events/69593
詳細については,後日お知らせいたします。


■第38回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年11月7日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定)
交流会:ますの寿司食べ比べ その9
詳細については,後日お知らせいたします。


■第39回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年12月26日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) 
交流会:ますの寿司食べ比べ その10
詳細については,後日お知らせいたします。


■第40回オープンCAE勉強会@富山
日時:2016年1月23日(土) 13:00~17:30 
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習
交流会:ますの寿司食べ比べ その11
詳細については,後日お知らせいたします。

8月22日(土)オープンCEA勉強会@富山(第35回)開催のお知らせ

オープンCAE勉強会@富山(第35回)開催のお知らせです。
8月22日(土)に,富山県立大学にて開催いたします。

今回は,下記のミニ講習会を開催します。
ミニ講習 cfMeshによるメッシュ生成(最新版 v1.1 を使用予定)

さらに,勉強会メンバーによる協働プロジェクト OpenFOAM非ニュートンモデル
カスタマイズの途中経過報告も予定しています。

今回も,勉強会終了後に,有志による交流会を開催します。交流会では,富山の名産 ますの寿司 食べ比べを開催します。
 講習では,実際に手を動かしながら,実習を行います。ハンズオン実習をご希望のかたは,OpenFAOM 2.3以降とcfMesh 1.1 の利用できるPCをご持参ください。
見学だけも歓迎いたします。
簡単な設定で,高品質なメッシュを高速に生成できる cfMesh の最新機能を学ぶことができます。

カスタマイズプロジェクトに関連して,前回講習会をベースにした,OpenFOAMカスタマイズ別法を紹介します。最小限のコードから新ライブラリを作成し,実行時にライブラリ指定する方法です。
さらに,functionObject機能を活用し,ソルバは無改造のままで,速度場から歪み速度を計算して,出力する方法も紹介します。

詳細情報,ならびに,お申込みは,下記サイトをご覧ください。
講習環境の最新情報も下記サイトに記載いたします。

 講習会で使用できるVirtualbox用仮想マシンを作成いたしました。前回講習会用マシンに,最新のcfMeshを追加したものです。下記から,仮想アプライアンス(Open Virtualization Format OVF 形式。ファイル拡張子はOVA。)をダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルを,Virtualboxの「ファイル」-「仮想アプライアンスのインポート」メニューから指定し,仮想マシンをインポートできます。(Virtualbox以外の仮想マシンでもインポート可能かもしれません。)
 なお,ダウンロードするファイルの容量は4GB程度ですが,本仮想マシンをインポート後のディスクファイル容量は14GB程度です。ハードディスク容量に余裕のあることをご確認のうえ,ご使用ください。 
 この仮想マシンでは,LXLE 14.04(Ubuntuベース)のOSの上に,OpenFOAM 2.4.0,cfMesh 1.1,OpenFOAM 2.3.1,treeFoam,FreeCAD,Salome-Meca がインストールしてあります。


オープンCAE勉強会@富山 開催予定

■第35回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年8月22日(土) 13:00~17:30
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) cfMeshによるメッシュ生成(最新版 v1.1 を使用予定)
交流会:ますの寿司食べ比べ その6(勉強会終了後)
申込みサイト:https://atnd.org/events/69236

■第36回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年9月12日(土) 13:00~17:30
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) Salome-Mecaによるヘキサメッシュ生成
非ニュートンモデルカスタマイズ プロジェクト 中間報告
交流会:ますの寿司食べ比べ その7(勉強会終了後) 
詳細については,後日お知らせいたします。

■第37回オープンCAE勉強会@富山
日時:2015年10月10日(土) 13:00~17:30
場所:富山県立大学 機械システム工学科 学科会議室
概要:ミニ講習(予定) snappyHexMeshによるメッシュ生成
非ニュートンモデルカスタマイズ プロジェクト 中間報告
交流会:ますの寿司食べ比べ その8(勉強会終了後) 
詳細については,後日お知らせいたします。